● 楽譜をよむ。 

楽譜の譜読みについて少し書いてみます。

 

   小さいお子さんの音楽の導入期は“音楽を楽しみ、まず音楽を聴く耳を育てましょう”という方針の音楽教育や記事をよく見ます。それは賛成で音楽を楽しむ経験を多くする事は大変重要です。でも、楽譜を読む力も、もっとつけていかなくてはならないと思います(もちろんただ楽譜に書いてある事を移して演奏するだけなら人間がわざわざしなくても良くて、やはりその先の音楽を楽しみ表現する所に芸術が在るので、このスタート地点から先が面白いのです)

 

 

 私が考えるこのスタート地点とは西洋音楽における楽譜を読み取りそれを手中に入れて行こうとする地点で、この能力をつける訓練をおざなりにすると、あと後御本人が躓いてしまうのではないでしょうか。小さいお子さんにはとっても難しいですが、ゲームを取り入れたりしながらも根気強く少しずつでも勉強していただきたいなと思います。というのは、導入期は先生や親御さんに見てもらいながら、そこはミでしょ、シでしょ、高さはここじゃないの、これは2つ分伸ばすんじゃない?と言われながら進めることができるでしょう。でもこの習慣が身についてしまうと、極端な話ですが、誰かがいないとどんな曲なのか分らず、自分一人では読み取れないと言った状態になってしまいます。御本人が一歩先に進もうとした時、弾いてみたい曲をいざ練習してみようと自発的に動こうとした時、さてこの状態で一人で楽譜を読んで曲を磨いて行けるでしょうか?

(もちろん!音楽は楽譜から発せられるものではなく、楽譜は生きている音楽が記号化されたと考えていますが)

 

 

 楽譜を読むのが苦手、遅い方、読めるが億劫になっている生徒さんは、少しおもいきって簡単な教材に戻ってお勉強してみるのも良いと思います。初見(短い新曲を数十秒程度予見をして1回で弾いてみる訓練)や、聴音(書き取り)やソルフェージュのドリルなどを活用するのも良いと思います。今弾いている曲を五線ノートに移すのも勉強になります。

 

 

 小さいお子さんも、最初から音符の長さや名称を必ず憶えるよう、指導しています。この譜読みの力がつくと、自分で考えることが身につき曲にアプローチして行くことができるようになると考えています。